看護師も診療報酬改定で寄与できるのか

病院やクリニックの経営、医療費の高騰など、様々な医療課題に関わる診療報酬に興味のある人もいることでしょう。改定によって現場に色々な改革が行われていく傾向があります。長く働いてきた人は診療報酬改定のお陰で楽になった経験もあれば、かえって大変になってしまった経験もあるかもしれません。

看護師の立場から見ていると診療報酬改定は社会の状況に合わせて行っている様子で政治的な様相があり、自分では寄与できないだろうと思いがちです。ただ実際には、診療報酬改定は社会の状況を鑑みるだけでなく、現場の実態も考慮して行っていくのが理想的でしょう。なぜなら、良質な医療サービスを提供できる体制を整えるためには、看護師や医師の働きやすさも重視する必要があるからです。

より良い医療を実現できるようにしたいと思ったら、現場の実態がわかる看護師として寄与することを前向きに考えましょう。自分の個人の声では診療報酬改定の協議に意見を届けることはまず不可能です。
しかし、看護協会に相談すれば意見を上げてくれる可能性があります。看護協会では毎年の改定の前に必ず要望を上げるようにしています。都道府県の看護協会では時期が近づくと意見を募集していることもあり、気軽に自分の考えを伝えられるでしょう。特に時期でなくとも看護協会に問い合わせてみると意見を控えておいてくれるので、こうした方が良いのではないかという意見が思い浮かんだときには看護協会に相談を持ちかけてみるとよいかもしれません。
診療報酬改定に寄与する前に、まずは知っておきたい診療報酬基礎知識で基本を抑えておきましょう!